腐った生卵を投げつけられたので、スケボーを投げ返してやりました。オーストラリアで実際に受けた、アジア人差別について。

こんにちは、こんばんわ、おはようございます!オーストラリアから帰国して5年程経ちました、元移住者のタクバヤシです!20代半ば、オーストラリアのゴールドコーストへワーキングホリデーで渡豪。最初の1ヶ月だけ語学学校の学生寮に住んでいたのですが・・・


これからオーストラリアへ行く人達に、恐怖を植え付けたい訳ではございませんので!そこら辺はご理解くださいw

Welcome to AUS

ゴールドコーストの、サウスポートという地区は語学学校が集結しているのですが、どうやら”土地が安いから”とかそういう理由で集結していたみたいです。(治安は昔から良くなかったけど、教育機関が沢山建てられていくことで、強制的に少しづつ治安が良くなっていくだろう!という、政府の目論見的なのもあったそうな)


んなことはどうでもいい。
オーストラリアに入国して2週間が経った頃でした。移動に使える!と思い、スケボーを購入し、まだ3秒も乗れない状態の練習がてらの登校中に、コトは起きました。



「パチャッ!!」と、可愛い音と共に目の前で破裂した卵。それはそれは強烈な悪臭でした。若いオージーが乗った窓ガラス全開の赤い車が、ブーンとハエみたいに飛んでいってしまう前に、頭のイカれた僕はその車めがけて練習中のスケボーを投げたわけです。(周囲に誰も居なかったので、そいつら確定。)



「日本人に生卵を投げて、当たると幸せになれる」という、クソみたいな風習じみた差別的なものがある。ということは学校の先生からも、友人からも聞いていたので特に驚きはしなかったのですが、何より乗れもしないスケボーが道路の脇の方で「ガラガラガラガラ…コツッ」となってて、それを歩いて取りに行く自分が一番無様に感じましたwww


スケボーが車に当たることは無かったのですが、仮に当たっていたら…。警察も僕のような日本人なんて相手にしないだろうし、逆に修理代とか請求されるのがオチだろうな、と。ヨカッター


ちなみに僕の周りの日本人も数人ですが、卵を投げつけられた経験があるそうです。(腐ってはいなかったそうです。)

その2「楽器を奪われ、唾をかけられ、罵られる」

オーストラリア生活2年目か3年目ぐらいだったか、バスキング(路上パフォーマンス)をしまくって小銭を稼いでいた頃の話です。(ちなみにバスキングには許可証が必要で、オーディションで合格する必要があります。)



許可証をちゃんと前に置き、「無許可でバスキングしていませんよ!」アピールをしつつ、夜な夜なサーファーズパラダイスという、パリピが集結する町でギターを弾いていたら、コトは起きました。



お金が入っているギターケースを思いっきり蹴られ、チャリンチャリンチャリン・・・・と音を立ててバラバラに散るコインを横目に、1人の若いオージーが僕のギターを奪う。5人ぐらいのグループだったのですが、そのうちの1人は僕の顔面に唾を20回ぐらいかけ、「ふぁ◯きん アジアン!国に帰れボケェ!アジア人がここで何してんだよ!!ここはオーストラリアだ!!(英語)」と、大声で罵る。マジで口臭っていうか、酒臭かったなぁ。


少し離れたところに、そのグループの1人(女性)が居て、この騒動に気づいてこっちに来てくれました。何故かその子は僕に優しくしてくれて、散らばったコインを集めてくれたり、仲間からギターを取り返してくれました。世の中には、優しい人も居るんだなぁと、心から思ったし体験した瞬間でしたね。

何も思わない

とまぁ、オーストラリアでの人種差別は他にもありましたが、実は、ヨーロッパやアメリカでも同じ様な差別を受けたことがあります。卵のときは僕も頭がイカれていましたが、基本的に差別を受けている瞬間や、その後の心境は「無」そのものでした。ホントに何も思わない。恐怖も無ければ、怒りも無いし、哀れな人間だ…と思うことも無い。許すとか許さないとか、そういうのも無い。ただ、目の前で他の人が差別を受けていたら話は別です。



被害者の僕が何も思わないのは、思考や文化が違う場所に自ら望んで行ってるのは自分だから。と思ってるからなのか?わかりませんがそれに似た感覚です。繰り返しですが、他の誰かが差別を受けていても何も思わないってわけじゃないです。

むしろ

急に何故こんな記事を書こうと思ったかと言いますと、「グリーンブック」という映画を見たからです。途中、怒りすぎてモニターを割ってしまうところでしたが、生きとし生ける全ての人が見るべき映画だと思います。本当に良い映画です。

グリーンブックのあらすじ↓↓(ネタバレじゃないよ)

1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めていたイタリア系男のトニー・リップは、ひょんなことから天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーが南部で行う演奏ツアーに運転手兼ボディガードとして雇われる。2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブックを手に、差別が残る南部に向かい、旅を通して深い友情で結ばれていく。

是非、ほんとに是非見てみてください!後悔はさせませんので。


ということで、最後まで読んでいただきありがとうございましたー!!!メリークリスマス!

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