頑張って何かを成し遂げた人はどれぐらいいるんだろうか?と考えたのがことの発端でした。おそらく地球上で生きている人のほとんどが、何かを頑張ってると思います。この記事はそれを決して否定したい訳ではないし「頑張ることはダメなこと」と言いたいわけではありません。ご了承ください。
頑張らない
最近、とある人気Youtuberの会社理念に注目が集まりました。それがまたとても素晴らしく勝手に引用したりしたくないのでここでは割愛させて頂きますが、そこの1つに僕の座右の銘の1つでもある「頑張らない」が組み込まれていたことに驚きました。1つの会社が「頑張らない」ということ理念として組み込んでるって凄いなと。
世の中には意外にも、「何でも頑張ればうまくいく」と思い込んでる人達が多い。
でも、誰でも少し考えればわかることがあります。
頑張っても、どうにもならない
「頑張ってどうにかなること」と「頑張ってもどうにもならないこと」がありますよね。その線引きは、誰でも少し考えればわかることだと思います。全くもって当たり前のことを言っていますが「頑張っている間に何かきっかけやチャンスのようなものがあり、何やかんやうまくいく」と勘違いしてしまうのが人間です。仮に頑張って何かをやり遂げた後、当初に描いていた夢や目標と結果が異なっていても「頑張ったのだから」という理由で、夢や目標を捻じ曲げて上手くいったかのように考えてしまいます。誰でも自分の過去を否定したくはないですからね。
例えば、今までスポーツを全くしてこなかった30代のおっさん(僕)が、今から頑張ってプロ野球選手になれるでしょうか?
答えは不可能、無理です。これがどれぐらい本気か?という本気レベルを周りに頑張って伝え続けていれば、いつかきっと周りも応援してくれるでしょう。でも無理です。途中で諦めず、頑張り続けてもプロ野球選手にはなれないと思います。確率的にいえば余裕で0.1%以下でしょうし、逆に99.9%不可能であればそれは「=無理」と言ってよいと思ってます。
極論過ぎるかもしれませんが、自分に残された人生の時間や、スキル、テクニック、やる気、体調、モチベーション、資産など全てを考慮した上での答えです。漠然とした考えで物をいっているわけではありません。
頑張っていないことは?
では、逆に頑張らないで上手くいくことって何でしょう?それは「頑張る」に限定しないものだと思います。言葉の遊びみたいに聞こえるかもしれませんが、具体的に言えば頑張らなくとも「続けていること・続いてること」「楽しいこと」など、自分が他よりも「何故かできる・できていること」が、結果として「上手くいった」ことになるのが多いと思っています。
たとえ「頑張らなくとも続けられてる」としても、挫折や困難は付き物です。挫折してしまいそうなとき、困難に立ち向かえないとき、そういうときに少し「頑張ってみる」と、また先に進みやすくなるのかもしれないし、そういった「頑張る」の使い方が正解なんじゃないかなと思います。
「頑張って人を好きになっても、それは本当に好きな人ではない」のと同様、挫折や困難のタイミングで全てを辞めて諦めてしまうようなことは、「自分の人生にそこまで必要のなかったものなんだ」と、ときには認識することも大事だと思います。
上手くやる
「頑張らないで、上手くやればいい」という至極単純なことです。
「上手くやってれば、全く頑張らなくていい」し、「上手くできるなら、頑張るなんて無駄」と言えてしまいます。
星の数ほどいるバンドマン、アーティストの方々。売れていくのはごく少数ですよね。売れた人達っていうのは、頑張ったから売れたんでしょうか?逆に売れてないアーティストは頑張っていないのでしょうか?
売れなかったアーティストに対し「君は頑張らなかったから」とは言い難いですよね?「売れた人達=頑張った人達」では無いので、頑張ったとか頑張らなかったとかいう次元じゃなくなります。
ではその違いは何でしょうか?単純に「上手さ」でしか無いと思います。
センスとかの問題
「(演奏が)上手ければ、うまくいく(成功する)・・・?」←これは違って、「上手くやる」ということ自体が大切ということ。本質というかそういうところですよね。
そこには「センス」が付き物だと思っていて、それがあるから逆に人によっては上手くできなかったりする。誰でも「上手く」やることができれば、全員が成功するということになるし、実際にそうではなく、そこに割り込んでくるのが「センス」そのもの。
センスとかの問題がおもむろに絡んでくるので「売れる」なり「勝つ」なり、まぁ要するに「成功」というのは難しいんですよね。少なくとも世の中が認める「天才」は、その分野のセンスがあり、上手くできて、続いている人が多い。
何でもかんでも諦めるのは間違い
成功するには、上手くやるのがベスト。でもそうやってるうちに「センスが無い」とかいう理由で諦めてしまうのも少し違います。じゃあ一体何が正解なんだ?となりますよね。僕はなりました。
正解は、「頑張らない」です。
この記事で何度も登場する「頑張っても上手くはいかない」という考え方。上手くいかないものは、頑張っても上手くいきません。だからといって、諦めてしまえば本末転倒です。だから、諦めることなんて無意味なのです。
やりたきゃやればいいし、やりたくなきゃやらなきゃいい
この考え、決して頑張ってませんよね!
以上、そんなお話でした。