エモいことしてくれるじゃあないかあ|タクバヤシのステッカー編

20代の頃オーストラリアに移住して、沢山ロードトリップをしたり、ノリで地球を横断してみたりしたことがあるのですが、あれから数年経ったのに、あの日々がまるで昨日のことのように思える。というか、過去の自分が今の自分に時を超えてそう思わせてくれました。今回は、当時YouTuber気取りだった僕が始めたイタズラについて。

目次

イタズラのはじまり

2016年、オーストラリアのほぼ中心にある世界遺産「エアーズロック」まで車を運転して行くという当時の僕にとっては中々意味不明な決断をしました。ピンと来ない人も多いと思いますが、オーストラリアは日本の20倍以上の領土を誇る大陸です。僕が住んでいたゴールドコーストからエアーズロックまで、もちろん真っ直ぐ続く道など無く最短ルートで約3200km、法定速度は80キロ~130キロ、時間にしてGoogleMapでは35時間とありますが、普通の人間がこれと同じ道を運転したとして、エアーズロックまでは最低でも3日・4日はかかります。


オーストラリアの大きさと、エアーズロックまでの距離的な遠さ、そして金銭的な遠さ(車、ガソリン、飯など)が伝わったところで、なぜ車で行くことになったか?キッカケは僕の「誕生日の呪い」です。

最高な誕生日を過ごしましょうよ

僕自身のYouTube活動のオフ会を通じて友人になった、当時ワーキングホリデーでオーストラリアに来ていた日本人、鈴木奨(以下SHO)との出会いにより、エアーズロックまで車で行くということが決定しました。この旅が人生最高レベルで楽しくて僕は完全にロードトリップにハマってしまい、帰国するまでの間オーストラリア国内を何度もグルグルと旅しました。当時のロードトリップ映像はYouTubeにアップしています。


2016年、YouTube視聴者さんから1件のDMが届きます。「娘が18歳になったらワーキングホリデーでオーストラリアに行かせたいのですが、一旦親子で見学に行くので相談を含めて会って欲しい。」という内容でした。


年末にその親子さんはゴールドコーストに来てくれて、SHOと4人で顔合わせすることに。夕暮れから夜中まで、サーファーズパラダイスの海沿いのベンチで色々と話をしている中、誕生日の話になりました。僕は毎年毎年、誕生日はろくな思い出がなくて、1年で一番嫌いな日。と言っていたのですが、それを哀れに思い、気を使ってくれたのか “今年こそ、最高な誕生日を過ごしましょうよ!” とSHOが言ってくれた。

自分:”最高な誕生日とは?例えばどういう…?”
SHO:”行きたいとことか、やりたいこととか、ありませんか?”

この時僕はふと、エアーズロックを思い出しました。(3ヶ月前に飛行機でエアーズロックに行ったから)


“んじゃあ、エアーズロックに行きたいw ”


当時の僕にとっては完全にフザケた発言で、3ヶ月前シドニー経由でエアーズロックへ向かった際、飛行機の窓からずっと見ていたオーストラリアの恐怖的な大きさが目に焼き付いていたからです。実際の距離はおろか、精神的・金銭的な距離も含め、当時のSHOはその距離を想像できていたのか?は微妙なところですが…w 4人で話していたその場はとりあえず「行く方向で考えましょう」ということで話が終わった。



本当に無謀かどうか?を確認して数日後、タクバヤシの誕生日に合わせてエアーズロックへ向かうことが決定。ゴールドコーストにワーホリの見学で来ていた親子さんにも、ワーホリは素晴らしいものだと少しでもアピール出来れば、、、という思いも込めての決定でした。

練習でシドニー行く

エアーズロックに車で行くと決めたのは良いけど、想像だけでは何もわからん!ということで練習がてらシドニーまで行ってみよう!ということに。よく知らない海外の大地を、往復18時間ドライブする。


ほんと、ハイブリッドレインボウ(the pillows)じゃないけれど、地面は続いてるんだ・・・と実感した旅で、このシドニー旅が正真正銘、僕らにとっての初ロードトリップ。そして何故ロードトリップに躊躇していたのか?ですが、単純に車の問題です。

オーストラリアで車を所有しているワーホリ勢がそもそも少ないっていうのもそうですが、動画に登場している赤い車は、当時SHOが所有していた車で、スペックとしてはミッション車で手動窓(運転席側の窓は傷だらけで見えづらい)、更にはパワステが入っていないのか、ハンドルは激重。オーストラリアでは珍しい軽自動車だったので・・・。


「キャンピングカーレンタルすれば良くね?」の声も、多数いただきましたが僕たちにそんなお金は無かったし、そもそも車持ってるし。(SHOが)

タイヤが4つ付いてて走りゃー、りっぱに車だよ


「車中泊、しんどい問題」これは永遠のテーマですが、他にもオーストラリアのロードトリップには危険が沢山あります。ここでは割愛しますが、とにかく夜は運転しないこと!

エアーズロック⇔ゴールドコースト

Kmart・Woolworths・Colesで買い揃えた旅グッズとたっぷりの冒険心を持って、2017年2月5日、エアーズロックへ向けてゴールドコーストを出発。僕は「最高の誕生日」、SHOは「ワーホリ後もオーストラリアに残るか?」の答えを求めて。そしてカメラを通し「ワーキングホリデー」の無限の可能性をYouTubeに残すため。

この頃はまだYouTubeが時代を制していなかった頃で、こういった動画もまだ珍しい部類に入っていたと思います。YouTuberのマネゴトをし、浮かれてる僕たち2人は無事にそれぞれの目標を達成します。僕は漏らしそうになるぐらい巨大なエアーズロックを目の前に、27歳の誕生日を迎えれたし、SHOは黄金色に輝く夕日を見て滞在延長を決定、それぞれ動画では見せていない顔もあったけど、一生に1回のワーホリをYouTubeに残したつもりです。


そして2024年現在のSHOの行方ですが、愛知県にてハンバーガー屋さんをやっています!

過去・現在・未来

「月に旗を立てるような気持ちで、過去・現在・未来に、ここにいるという証明を!!」ちょっと何言ってるかわかりませんが、これはエアーズロックの旅中に「二つの岩」が全然見つからなくて、頭を悩ませている僕をSHOが盗撮してたのがいい感じだったのでステッカーのデザインにしました。

エアーズロックの旅から戻ったYouTuber気取りのタクバヤシは、次の旅からイタズラを開始。ざっくりと【オーストラリアのロードトリップ、地球を横断旅、日本一周旅】ですが、このイタズラは現在も継続中です。(もし仮に、どこかで見つけてしまったら連絡くれると嬉しいです!)

現在バージョン

探せ!この世の全てをそこに置いてきた!

と、ワンピースのゴールド・ロジャーが言い放ったように、誰かが見つけてくれたりしたら面白いなぁなんて思ってたら、ありがたいことに本当に見つけてくれる人たちが現れたり。視聴者さんがステッカーポイントを見つけて貼ってくれたり、同じポーズをして写真を撮ってくれたり。


エモいことしてくれるじゃあないかあ

そこにいたのが、まるで昨日のことかのように思えるって話でした~。ということで今回はここまで。最後まで読んでくれてありがとうございました!

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